Oxalisからタネを取る

Article 更新: 作成:

ぼくは植物を育てるうえで、タネから育てるのが一番楽しいと思っていて、基本タネが取れる植物が好き

Oxalisも言うてカタバミなので、いくらでも受粉させてタネ取れるっしょ!と見切り発車でいろいろ購入してみたものの、まったく結実する気配がない

ちょろっと業者に話を聞いてみても基本タネ取れないよねぇ、自家不和合なんじゃない?という話もあり

Oxalisは球根を分球させたものがおそらく流通しており、それはクローンになるので仮に同じ株を2株買っても同一個体同士の交配となりタネが取れない(一敗)


というわけでいろいろ探してみていたら、大変詳しく調べてくださっているブログを見つけたので引用

https://oxalis.mandshurica.info/オキザリス/交配基礎知識_異型花柱性/


す、すげー!

曰く、オキザリスには、雄しべ、雌しべが配置されるパーツが上・中・下の3か所あり、どこに雌しべがつくかが同種内でも異なっている

これが自家不和合的な結果を生んでいる、ということらしい


となると、そもそもほとんどがクローンで殖やされていそうな流通株において、同一種内のF1を取るのは結構厳しいのではないか?という話がある

なぜなら、クローンである以上、上記の雌しべ、雄しべの形がすべて同じで、物理的に受粉できないから


僕は園芸において雑種を作ること(あえて交配種ではなく雑種と呼ぶ)があまり好きではなくて、それはそもそも自然に生えているままのものが好き、という嗜好に基づくもの


そうなってくると、いよいよタネ取りは絶望的かぁ、と思われたが、この人はいくつか実生に成功しているよう

どうやら見てみると、複数変種がある同一種群(flava)同士の交配を行っているよう

となると、これは広くとらえれば、種群内での交配は実質F1取りと同じと解釈でき、雑種が苦手な自分的にも落としどころとなるのでは?

と思ったので、うちにあるflava種群間で交配ができないか見てみることにした


(でも仮に虫媒花なら雌しべの位置関係なくない?と思ったけど、そうでもないのかな)



以下にまず3株の花の構造の写真


画像
Oxalis flava "Pink"

上下が雄しべなので中花柱花


画像
Oxalis lupinifolia

中下が雄しべなので長花柱花


画像
Oxalis fabaefolia

上下が雄しべなので中花柱花


す、すげー!!!!

本当に雌しべ雄しべの付き方が違う!!!!


引用元ページでは、以下の仮説をもとに実証を進めているよう


このことと、先の段落で定義した様式を踏まえると
長花柱花(雌しべが上段にある)には中・短花柱花の上段の雄しべ
中花柱花(雌しべが中段にある)には長・短花柱花の中段の雄しべ
短花柱花(雌しべが下段にある)には長・中花柱花の下段の雄しべ

ということは、理屈上はlupinifoliaとflava "Pink"、fabaefoliaの交配は可能ということになる


テンションが上がってきたので、追加でうちにあるflava種群の花を調べてみる


画像
Oxalis flava "Pink" no.2

一緒に買ったおそらく上と同一ロットの個体

同じく中花柱花だった

形態的には同一個体と考えることもできる


画像
Oxalis sp. Gifberg

上中が雄しべなので短花柱花



お~!!!ちゃんと違う!!

ここまで上げた4種は分類上はすべてflava(言うなれば全てHomo sapiensということ)なので、違う花のタイプならタネが取れるはず


ここまでの結果をまとめるとこうなる


長花柱花

Oxalis lupinifolia


中花柱花

Oxalis flava "Pink"

Oxalis fabaefolia


短花柱花

Oxalis sp. Gifberg


また、引用元サイトには、短花柱花は物理的に雌しべの位置が深く受粉が難しいとあった

となると、まずは試せることとしては、短花柱花は花粉親、他は受粉、花粉親とするという組み合わせ


早速明日花が開いたら試してみようと思う

テンション上がってきた


ー2025/11/23記


受粉のメモだけど、花弁を引っこ抜くとガクが閉じるので、根本は残るようにむしった方がいいね

花弁の根元がガクを開かせてる役割を担っていそう